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  • 公開日時 : 2019/06/21 11:34
  • 更新日時 : 2021/02/05 14:45
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【キャスティングゴールド M.C.タイプI~IV】熱処理(軟化、硬化)の条件は何ですか?

回答

歯科用合金の熱処理(軟化、硬化)条件
製品名 軟化処理 硬化処理
キャスティングゴールドタイプI 鋳造物を電気炉で約700℃で5分間均一に加熱し、水中急冷する。 不可
キャスティングゴールドタイプII 鋳造物を電気炉で約700℃で5分間均一に加熱し、水中急冷する。 不可
キャスティングゴールドタイプIII 鋳造物を電気炉で約700℃で5分間均一に加熱し、水中急冷する。 軟化処理後、450℃の電気炉に入れ、5~10分間係留し200℃付近まで炉中徐冷する。
キャスティングゴールドタイプIV 鋳造物を電気炉で約700℃で5分間均一に加熱し、水中急冷する。 軟化処理後、450℃の電気炉に入れ、5~10分間係留し200℃付近まで炉中徐冷する。
白金加金鋳造用 鋳造物を電気炉で約700℃で5分間均一に加熱し、水中急冷する。 軟化処理後、450℃の電気炉に入れ、5~10分間係留し250℃付近まで炉中徐冷する。
白金加金ワイヤー 鋳造物を電気炉で約700℃で5分間均一に加熱し、水中急冷する。 軟化処理後、450℃の電気炉に入れ、5~10分間係留し250℃付近まで炉中徐冷する。
プラチナゴールド70 鋳造物を電気炉で700~750℃で約10分間均一に加熱し、水中急冷する。 軟化処理後、400℃の電気炉に入れ、200℃付近まで炉中徐冷する  or 大気放冷 ※
プラチナゴールド55 鋳造物を電気炉で700℃で約10分間均一に加熱し、水中急冷する。 軟化処理後、400℃の電気炉に入れ、200℃付近まで炉中徐冷する  or 大気放冷 ※
プラチナゴールド35 鋳造物を電気炉で700℃で約10分間均一に加熱し、水中急冷する。 軟化処理後、450℃の電気炉に入れ、200℃付近まで炉中徐冷する  or 大気放冷 ※
K18ゴールドアロイ 鋳造物を電気炉で約700℃で5分間均一に加熱し、水中急冷する。 軟化処理後、450℃の電気炉に入れ、200℃付近まで炉中徐冷する。
K16ゴールドアロイ 鋳造物を電気炉で約700℃で5分間均一に加熱し、水中急冷する。 軟化処理後、450℃の電気炉に入れ、5~10分間係留し200℃付近まで炉中徐冷する。
K16ゴールドワイヤー 鋳造物を電気炉で約700℃で5分間均一に加熱し、水中急冷する。 軟化処理後、450℃の電気炉に入れ、5~10分間係留し250℃付近まで炉中徐冷する。
K14ゴールドアロイ 鋳造物を電気炉で約700℃で5分間均一に加熱し、水中急冷する。 軟化処理後、450℃の電気炉に入れ、200℃付近まで炉中徐冷する。
K14ゴールドワイヤー 鋳造物を電気炉で約700℃で5分間均一に加熱し、水中急冷する。 軟化処理後、450℃の電気炉に入れ、5~10分間係留し250℃付近まで炉中徐冷する。
キャストウェル12% 鋳造物を電気炉で約700℃で5分間均一に加熱し、水中急冷する。 軟化処理後、400℃の電気炉に入れ、15~20分間加熱後、室温にて放冷する。
キャストウェル20% 鋳造物を電気炉で約700℃で5分間均一に加熱し、水中急冷する。 軟化処理後、400℃の電気炉に入れ、15~20分間加熱後、室温にて放冷する。
 
※プラチナゴールドについては、大気放冷法もありますので、詳細は添付文書をご参照ください。